作品とストーリー性の関係とその重要性①
昨今、様々なものにストーリー性が重視されている。
ストーリー性とはあるものの始まりから現在までの過程を表した言葉であり、物語の共感性や説得力・話の流れなどから構成されている。
また高いストーリー性には消費者の購買を促す効果も見られていることから、現在では小売業や経営戦略にも用いられることが多くなった。
ただしストーリー(物語)と言うくらいなので、小説やアニメ、映像コンテンツなどのシナジーはかなり高い。
今回は僕が見てきたストーリー性の高かったものを紹介しようと思うが、まずストーリー性を高くするものや評価されるストーリー性について話すことにしよう。
【ストーリー性を高くする要因】
まず、小説やアニメ、映像コンテンツ(以下作品と訳す)で高いストーリー性を作ろうとするときにはストーリーラインを作る必要がある。
ストーリーラインとは、作品を通して伝えたいメッセージを聞き手に共感・納得してもらうための方向性決めのことで、ここで聞き手に作品の世界観や、湧いてくる疑問を共有する必要がある。
特に作品の世界観を知ってもらう活動をストーリーテリングといい、作品を外部から注釈することで更なる共感や教育をすることができる。
また、登場するキャラクターの思考や心情を理解してもらうこともストーリー性を高くするためには必要である。
これをできないと聞き手は直感的に理解できずにインパクトのある面白みに欠けてしまうため、キャラクターに感情移入できるような構成にすることも重要である。
作品を通したキャラクターの感情の変化を「エモーショナルアーク」と呼ばれ、売れる作品にはパターン化されたエモーショナルアークがあることも研究で分かってきている。
ここまでがストーリー性の予備知識だ。
つまりは、ストーリー性の高い作品になるには、しっかりとした土台であるストーリーラインを組み立て(必要ならストーリテリングを行い)、そこに定番のエモーショナルアークのパターンを組み込むことで完成するということだ。
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